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プラスワン日記

株式会社ハセベから耳寄りな情報と日々の出来事をお届けします




『はやぶさ』の軌跡と奇跡 :: 2013/04/30(Tue)

皆さま、こんにちは。

弊社は4月決算です。今期(第54期)最後の『プラスワン日記』を町屋店よりお届けいたします。


GWへ入って、ようやく春らしい陽気が続くようになりました。

行楽日和が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。

弊社は5月3日(金)~5月6日(月)は休業日となります。詳しくは最寄の営業店へお問合せくださいませ。


本              店:03-3802-8711

西日暮里店:03-6826-8733

町     屋    店:03-3895-8711

三  ノ  輪  店:03-5604-8733



さて・・・

今期最後の『プラスワン日記』です。弊社にとっては、今月末が大晦日。来月1日は元日といったところでし

ょうか。弊社の新年を迎えるにあたり、ひとつ思うところを記してまいりたいと思います。

個人的趣向で少々気がひけるところもありますが・・・好奇に触れたかたにお読みいただければ幸いです。


『はやぶさ』ってご存知ですね。言わずと知れた猛禽類です。

鋭い爪と嘴を持ち、生態系の頂点に君臨。強さや速さの象徴として、ときには権力の象徴として暗喩され

ることもあるようですが。ここでは、日本人が『はやぶさ』とネーミングしてきた物に対して記してみます。


『はやぶさ』の名が初めて取沙汰されたのは、1958年(昭和33年)のこと。当時の国鉄が、東京~大阪

間に新設を計画していた特急列車の愛称として公募した際に最多得票をしたのが『はやぶさ』だった。

しかし、最も支持を得た『はやぶさ』の愛称はお蔵入りとなる。何か理由があったのだろうが、知る由もな

い。その時に特急列車の名称として採用されたのは『こだま』。『こだま』は、後に東海道新幹線開業の際

に『ひかり』とともに東京~新大阪間の『夢の超特急』へ格上げされ、日本の高度成長を支える大動脈とし

てスターダムへ昇りつめる。最も支持を得ながらにして、お蔵入りとなった『はやぶさ』の刹那である。


しかし『はやぶさ』は東海道新幹線開業前の1958年10月に、別の道を歩んでいく。『はやぶさ』は東京

から九州までの寝台特急の名称に採用される。いわゆる『ブルートレイン』の名称となったわけだ。『はや

ぶさ』はブルートレインとしての長い歴史の中で、エースとしての地位を築き上げ圧倒的な存在感を放つ。

東京から九州まで、1000km以上を一昼夜かけて走破し、『移動するホテル』とも言われ、その存在感は

際立っていた。


その長い歴史も高速交通時代の伸張に伴い、落日を迎える。夕方に東京を出発し、翌日の夕方に九州

へ到着するという運転形態は、一部の旅行愛好者や鉄道マニアを除いて受け入れられなくなりつつあっ

た。寝台特急『はやぶさ』は九州新幹線の開業や航空機との競争の中で旅客を奪われ、2009年3月に

定期運行を終了。『はやぶさ』は姿を消した。


そう思っていましたが・・・『はやぶさ』は生きていた。2003年、宇宙航空研究開発機構(JAXA)によって

小惑星探査機『はやぶさ』が打ち上げられていた。寝台特急として運行終了する6年前のことです。2003

年に打ち上げられた小惑星探査機『はやぶさ』は、数々のミッションを成し遂げたことは記憶に新しく、中で

も地球の重力圏外の惑星からのサンプルリターンを世界で初めて成功させたことは日本科学の誇りとなっ

たわけである。


『はやぶさ』は打ち上げから6年余、60億kmにもおよぶ宇宙の旅を経て地球に帰還する。

或る識者によれば、宇宙科学上のはやぶさ計画を身近なものに例えるなら・・・『東京にいる人間が、東京 

のほぼ真裏にあるブラジルのサンパウロにいる1匹の蟻を目がけてブーメランを投げ、見事その蟻に命中

させて、自らの手元にブーメランを帰すようなものだ。』と。


そんな離れ業を「はやぶさ」はやってのけた。小惑星「イトカワ」を目指し打ち上げられた『はやぶさ』は、

途中様々な装備の故障や通信途絶といったトラブルに見舞われ、行方不明になったこともあったという。い

つ何時、機能停止しても不思議はない満身創痍の身で地球へ帰ってきたそうである。そして地球重力圏

外の惑星からのサンプルリターンという偉業を引っさげて、大気圏再突入時に燃え尽きる。大気圏再突入

時には、その身を華々しく燃え上がらせ、関係者のみならず、多くの人々の涙を誘った。ミッションを成し遂

げ燃え尽きるその様は、神々しくさえ思え、まるで命あるものが最期の輝きを放ち、散ってゆく・・・そんな姿

だったのである。 


こうして絶え間なく受け継がれていた『はやぶさ』は、姿を消した。 

 

それから1年半余り・・・再び『はやぶさ』はその雄姿を見せることになる。東北新幹線の新青森開業に合

わせ新ダイヤが組まれ、新列車の愛称となったのです。このときも新列車の名称は公募されたが、最多得

票は『はやぶさ』ではなかった。しかし過去に『こだま』によって憂き目をみた『はやぶさ』が、今回は採用さ

れ、甦った。営業運転では国内最高速となる300kmを予定、新幹線では初となるスーパーグリーン車「グ

ランクラス」を新設。東京から羽ばたいた『はやぶさ』は本州最北端の新青森まで、所要わずか3時間10

分。スピードと華麗さの象徴として華々しくデビューした『はやぶさ』だった。

2011年3月5日のことである。 


華々しいデビューからわずか1週間、順風満帆に思えた『はやぶさ』は、日本史に刻まれた『3・11』を迎

える。東北新幹線は運行を一時停止。4月末には運行を再開したものの、『はやぶさ』は減速運転を余儀

なくされ、不完全な形での運行再開であった。


そして2011年9月29日、東北新幹線は全線の営業運転を正常化。『はやぶさ』は復興という希望を乗せ

て不死鳥のように甦る。さらに2013年3月、進化を続ける『はやぶさ』は営業運転の最高速度を320km

に引き上げられ、持てるスペックを如何なく発揮するに至り、今日もまた走り続けている。


一度だけ、乗ったことがあるんですよ。『はやぶさ』のグランクラスに。

快適な旅だったことは言うまでもないのですが。過去の歴史を紐解き、様々な役目を与えられた『はやぶ

さ』の軌跡と奇跡を慮ると、それ以上の感慨深さがあったのです。



来期、ハセベは第55期を迎えます。常に前進を続け、来期もお客さまとともに在り続けたい。

そんな来期に思いを馳せまして、結びといたします。

今後とも株式会社ハセベをよろしくお願いいたします。

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