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プラスワン日記

株式会社ハセベから耳寄りな情報と日々の出来事をお届けします




ダイヤ梁 :: 2012/10/03(Wed)

こんにちは。今週は設計部からお届けします。

今回はつくば工場でプレカット加工をした木造の公共建築物をご紹介します。


ダイヤ梁公共建築物というと、大きな空間を必要とする場合が多く、

木造で建てようとすると、以前ご紹介したように

大きな梁を使わなければなりません。

このように大きな断面の梁は、一般的な住宅では

あまり使用しないため受注生産になります。


ダイヤ梁

  今回の物件では、写真のように短いスパンで

  斜め材を組み合わせていくので大スパン(4間=7.28m)でも

  市場に出ている梁を活用することができました。

  しかし、梁の架け方がカゴの編み目のようになるため、

  梁組みの際にどこかで必ず卍(まんじ)になってしまいます。

卍


  ※卍組みとは

   Aを架けるにはBが必要であり

   Bを架けるにはCが必要であり

   Cを架けるにはDが必要であり

   Dを架けるにはAが必要であり・・・

   と、ループが発生してしまう梁の架け方です。

   通常は梁の架け方を変えて卍を回避します。

ダイヤ梁

  小さな断面であれば材料をたわませ、

  最後にはめる仕口を大きく欠き取り、

  梁を斜めに傾けてから納める事もできますが、

  ダイヤ梁に関して言うと、一般的な梁材の寸法とはいえ

  大きな部材(120×300)を使用するため


梁をたわませることができません。

更に梁が天井仕上げとして見えるため、大きく欠き取るなどの欠損ができず、

ダイヤ梁

これを連続して組んでいくのは非常に困難な作業です。

設計事務所・構造事務所と半年かけて打合せを行い、

工場でモックアップ(実物と同じに作られた模型)を2回作成し、

ついに卍組みを回避する案が完成!

(回避した案は企業秘密です

その後も、仕口について材と材との間に隙間が出来ないよう

入念に確認し、仕口の寸法を調整するなど緻密な作業が続きました。

 

建て方の日程を2日取っていた工事も、加工精度が良く、

入念にリハーサルをしたお陰か、1日で無事終了しました。

 

上棟後にお客様から

「予想以上の出来で大変満足しています。つくば工場にお願いして良かった。」

と、お褒めの言葉を頂きました。

大変難しい物件ではありましたが、勉強になった点もあり、この仕事を請けて良かったと思いました。

 

設計事務所 : タンタブル一級建築士事務所 http://www.tantable.com

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テーマ:ものづくり - ジャンル:ビジネス

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