みなさまこんにちは。
今回は町屋店からお届けいたします


この雪の中に佇むこの建物、なんだか独特の雰囲気がありますよね
実はこれ…世界中の種子を保管している種子銀行なのです。
「スヴァールバル世界種子貯蔵庫」またの名を、現代版
「種子の方舟」とも呼ばれています。

2008年にビル・ゲイツ主導のもと世界100ヵ国以上の国々の支援を受けて建設された種子銀行で、
地球上の種子を冷凍保存している世界最大の貯蔵庫です。
北極圏からおよそ1,300km南に位置するノルウェーのスピッツベンゲルン島にあり、
温度は常にマイナス18~20度に保たれ、万が一設備が故障しても永久凍土層によってマイナス4度を
維持できる環境に置かれています。
今後予測される大規模な気候変動や、病気の蔓延、戦争などから種子を守り、万が一絶滅してしまった
農作物などの栽培再開機会を世界中に提供することを目的としています。
ただし、種子の請求が出来るのは上記の事態が発生した場合の最後の手段とされています。
最近ニュースにもなりましたが、実際にシリアから世界初の種子の引出請求がありました。
これまでに全世界から集められた840,000種類以上の種子がスヴァールバル世界種子貯蔵庫に保存されており、
この数字は存在すると言われている種子の総種類数の半数を超える数とされています。
日本からは昨年の2月、初めて「オオムギ種子」が貯蔵されました。
また、この世界的建造物のモニュメントデザインは、日本人彫刻家 田辺光彰氏が手掛けました。

将来、この銀行から種子の引出が起きることがありませんように…と平和を願わずにはいられませんね
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